文章筋トレ10分(自主トレ)
てくてく。てくてく歩く。
実際には、もっとスタスタと歩いている。
手が冷たい。もうそんな季節だ。
さらには雲が、飛行機が通り過ぎる音がする。
ごーっと音が、薄らと鳴り響いている。
地上では、車の通り過ぎる音が聞こえたと思うと、自転車が通りきすぎる。
その間も、どんどんと足を進めている自分の体。
鳥の囀りが聞こえる。車はひっきりなしに前からと後ろからも通り過ぎる。
群衆とすれ違い、後ろからは子供の群衆が走ってくる。
空を覆う雲は、薄らと太陽の日の光を浴びている。
僕の体には日は当たっていない。
昨日の車から見た、大きな党の真横に映る大きな月。
走りながら位置が変わると、いつの間にか小さくなっている。
月そのものの大きさが変わったわけではないが、見え方が変わる。
そうかと思うといきなり、反対車線から人が入り込んできた。
歩くのが早いわけではないのに、いきなり自分のすぐ前くらいに陣取ってくる。
少し足を早めれば、踏んでしまいそうである。
明らかに運動神経のない人であることがわかる。
間の悪さ。タイミング。テンポ感。
リズムのいいかどうかは、非常に重要だ。
もうすぐ秋に着く。
紅葉もいよいよ本番な感である。
木には日の光が当り始めている。
日に当たる僕の影が見える。
1日の始まりに。